計算仕様と前提
画面に出る金額を検証できるよう、通常労働時間制を中心とした計算順序、割増率、対象外となる制度を公開します。
対象範囲
このツールは、入力した勤怠と給与条件を月単位で整理し、通常労働時間制を前提にした参考額を計算します。未払い賃金の有無や請求可能額を確定するものではありません。就業規則、労働契約、法定休日の指定、賃金の算入範囲などが不明な場合は「要確認」として扱います。
基礎時給
- 月給制:月給と算入手当の合計を、月平均所定労働時間で割ります。
- 時給制:時給に、算入手当を月平均所定労働時間で割った額を加えます。
- 日給制:日給を1日の所定労働時間で割り、算入手当分を加えます。
- 年俸制:年俸を12で割った月額と算入手当を、月平均所定労働時間で割ります。
どの手当を算入・除外するかは名称だけでは決まりません。このツールでは利用者が確認した金額を入力する方式です。
労働時間の分類
実働時間は、始業から終業までの時間から休憩を引いて求めます。法定休日として入力した日は通常の時間外判定から分離します。それ以外の日は、まず1日8時間を超えた部分を法定時間外とし、その日次超過を除いた時間を週ごとに合計して、週40時間または入力した44時間を超える追加分を求めます。同じ時間を日次と週次で二重計上しません。
深夜は22時から翌5時までです。日をまたぐ勤務は日・週・月・休日の区切りが変わるため、0時で2行に分けて入力するよう案内します。
割増率
法定時間外
60時間までの法定時間外は、基礎時給の125%で概算します。
月60時間超
月60時間を超えた法定時間外部分だけを、基礎時給の150%で概算します。
法定休日
法定休日労働は、基礎時給の135%で概算します。
深夜
深夜に重なる時間は、区分ごとの金額に基礎時給の25%を加算します。
固定残業代と既払い額
明細で確認した通常賃金、時間外、休日、深夜の既払い額を対応する区分から差し引きます。固定残業代は、入力した対象範囲が時間外・休日・深夜のどれかであればその区分へ、全区分であれば割増賃金区分の合計へ充当します。対象が不明な場合は、充当する場合としない場合の幅を残し、断定しません。
この計算だけでは確定できないこと
変形労働時間制、フレックスタイム制、裁量労働制、管理監督者性、事業場の特例、端数処理、税・社会保険、休業・有給、個別契約や労使協定などで実額は変わります。対象制度が入力された場合、通常の時間外額を保守的な参考値へ切り替えるか、追加確認を促します。
検証・訂正方針
主要な計算規則は自動テストで、公開ページとメタデータはビルド後の表示テストで確認します。重要な誤りが判明した場合は修正し、影響する説明と確認日を更新します。個別事情の判断は、公的相談窓口または専門家へ資料を示して確認してください。
主な公的情報
計算仕様確認日:2026年7月11日